彼女が言う筋書きは、太平洋戦争中に日本が行った中国人2千人の日本への強制連行と虐殺の歴史を、現代の若い日本人男女が中国を訪問して生き残りの年寄りの最後の記憶から証明していくというものらしい。
「史実に基づくドラマで原作はドキュメンタリーだ」と彼女は言う。
「日本ではそんな歴史はまったく知られていないし、ドラマの話も誰も知らない」と返す。
「ところであなたは日本人は好きなの?}と聞くと、
「一般の日本人は好き。今は悪い政治家に操られているだけで、本当はイノセントだから」と応える。
どうでもいいけど、20歳そこそこの若い娘が見て面白いストーリーとは到底思えない。少なくても日本の現状では歴史物のドラマのヒットなど考えられない。
たまたまそういう趣味の人なのか、と気になるのでちょっと調べてみると、あっという間にいろいろ意外なことが判明した。
「記憶的証明」は、中国ドラマ界の女王といわれる楊陽監督(女性)が制作した29話の連続ドラマ。2004年12月5日にゴールデンタイム枠で第1回が放映され、その年の中央電視台のチャンネル視聴率第一位を記録した。
一晩で一億人近くの中国人が『記憶的証明』を見た計算になる。
現役の日本人の俳優を多数起用し、毎日通勤している京王線の明大前のシーン等、日本ロケも行われていて、まるで日中合作の趣きだが、100%中国国産の作品である。
驚くべきなのは、2000人の虐殺の話しは実は史実でも何でもなく、単なる架空のフィクションである事だ。先ほどの小姐ではないが、史実と信じている国民が過半だと思われる。
抗日の枠を超えた反戦ドラマ、との制作意図とは別に、「日本の犯罪を後世に伝える」と中国メディアでは宣伝されたらしく、混乱に輪をかけているらしい。(産経新聞12月6日)
よもやとは思うが、相次ぐ抗日デモの引きがねになっていたりはしないんでしょうね?
それにしても恐るべし、中国の若者文化の愛国度!
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